デジタル販売によって、物理的な素材は一切合切廃止される一方、コレクターズエディションなど、所有欲を満たすものを売りにしています。しかし、マニュアルはオンライン閲覧となり、(少なくとも私は)ほぼ読まなくなりました。昔はノロノロとインストールする合間に読んでいたものです。
今回はマニュアルを振り返ってみましょう。
洋ゲーがまだ知られていなかった頃は、輸入代理店が独自で翻訳・印刷したものが多数を占めていました。誤訳や硬い訳こそあれ、その情熱は十分に伝わります。特に肝いりだったのが、イマジニアのOperation Flash Popintシリーズのマニュアルでしょうか。基本操作等はもちろん、ミッション目標やインゲームの会話まで訳してあり、マニュアルというより攻略本めいています。
こちらは初期のEAの日本語マニュアル。当時英語が拙い(今もだが)私には非常に大きな助けとなりました。
とっくの昔に洋ゲーから引退しているソースネクスト。このマニュアルも丁寧でだいぶんお世話になりました。“怒り狂ったスカージが、リロードを待ってくれるか考えてください!”などの原文の雰囲気を壊さず訳してあるのに好感を持てます。
L4Dのマニュアル。ご覧の通りすでに紙一枚です。ちょうどバルブはデジタル販売を推し進めていた真っ最中で、HL2からこうしていました。
当時ガチシムの代名詞たるGTRのマニュアル。CDキーとは別に、マルチプレイ用ライセンスキーを発行しています。マニュアルの何が不満かというと、あれだけ車のセッティングがあるくせに、何一つヒントが書かれていなかったことでしょうか。また、CDキーが裏表紙に印字されていたので、うっかり捨てそうになったこともありました。
アレなヒロインたち。コンセプトアートには萌えキャラ風に描かれていたので、淡い期待は見事に粉砕されたわけです。ちなみにこのタイトルが即浮かんだ方は確実におっさんでしょう。答えは、Devastation。もう一度プレーしてみたいのですが、XP以降のOSでは動きません。
スポーツ系シューターにも飾りばかりの設定がありのはご存知でしたか?私はつい最近知りました。
GTA:Vice Cityのマニュアル。フォントやカラーまでゲームに合わせており、当時からRockstarの作り込みの丁寧さに感心します。外箱も立派なものでしたが、私は処分してしまいました。
どこかのスレでちん〇と読んでいた輩がいて、その天衣無縫な発想力に草生えました。私が買った東欧産ゲームのマニュアルは全て英語。インターフェイスもそうです。ゲームOperation: Matriarchy。聞きなれない英単語ですね。
箱庭ゲームには、たいてい大きな地図が付されていました。写真は裏側ですが、一部は日本語に訳されています。このMafia 2が出る頃には、ローカライズの需要はかなり高まっています。
Return to Castle Wolfensteinのマニュアル。下には豆知識とチップが記載されています。現在続いている作品の世界観とは異なりますね。
何となく読んでいたマニュアルですが、今一度読み返すと、興味深いことが次々と見出されました。まだマニュアルは沢山持っているので、次回に続きます。
フライトシムは辞書のような厚さのマニュアルが付くのが売りになってましたね